NPO法人ともに生きる街ふくおかの会: 12月 2016

2016年12月7日水曜日

第15回市民フォーラムに参加しました!

 12月3日、4日に早良市民センターで開催された、第15回市民フォーラムにともいきのメンバーも参加してきました。当法人副理事長今村より、参加した感想が下記の通り届きました。

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今回の主題は「子どもの権利を保障する社会の仕組みづくりへ」です。
1日目(12月3日)最初に、福岡市えがお館所長の藤林武志さんが開会挨拶で参加者に檄を飛ばしました。


児童福祉法が抜本的な見直しがなされて今年成立し、制定以来半世紀を経て初めて「子どもの権利条約の理念」が位置づけられた。
やっと地方の手で子どものまちづくりが実施できるようになった。
大人のかってな事情を押し付けるのではなくこどもの目線で、子どもの心の居場所づくりを皆さんでして欲しい。


これを受けてスクールカウンセラー大西良さんの基調講演がありましたが、「子供の貧困」が福岡でも進んでいると深刻な課題として報告されました。
「老人の貧困」による事件は新聞の社会面を埋め尽くすようになっていますが、「ともいきふくおか」が「日本語を母語としない子どもたちの進路相談会」でも危惧してきた「子どもの貧困による就学の放棄(ドロップアウト)」対策も重要であると痛感しました。

2日目(12月4日)12時20分過ぎに福岡国際マラソンの世界の国々の選手たちが、猛スピードで会場の早良市民センターの前を通過していきました。

聴講した第3分科会は「多様な文化背景とその支援」がテーマです。
参加者は「ともいきふくおかの会員」以外の方が幸い多数を占めました。
吉谷武志「ともいきふくおか」理事長(東京学芸大学国際センター教授)の福岡市の多文化の子どもたちの現状報告と司会で進められました。
「ともいきふくおかの例会」に話題提供していただいた方々から、3課題について発表され意見交換がありました。
子どもたちへの支援の在りかたや苦労話を披露されました。
福岡市は日本語を母語としない子どもへの日本語サポートセンター制度がありますが、担当する日本語指導担当教員の現状の体制ではまだ十分に対応できていないと思われる点もあることや、
もっとも子どもに接し、大切な学力、生活習慣などを指導する立場にある担任教師とセンターとの連携について、まだまだ改善されるべき点もあるように感じました。

二日間とも会場に教師らしい方々の姿をほとんど拝見しませんでした。
みなさん日頃の過労でお休みだったようです。
NPO法人として「ともいきふくおか」も成長しなければと思いました。

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 子どもの権利を考えるこのようなフォーラムに、多様な背景を持つ子どもたち、多文化の子どもについてをテーマとした分科会が設定されたのは、非常に重要なことだと思います。
 当法人も、来年はさらに発信していけるよう、取り組みを進めていこうと思います!