NPO法人ともに生きる街ふくおかの会: 8月 2020

2020年8月14日金曜日

日本学術会議の提言「外国人の子どもの教育を受ける権利と修学の保障―公立高校の「入口」から「出口」まで」

  毎日厳しい暑さが続きますが、いかがお過ごしでしょうか。

 日本学術会議の地域研究委員会多文化共生分科会が「外国人の子どもの教育を受ける権利と修学の保障―公立高校の「入口」から「出口」まで」という提言を8月11日に公表しました。
 ここ最近、不就学の子どもの把握や高校進学やキャリア教育などについての議論も盛んに行われるようになっているように思います。
 目を通しておきたい文書です。

日本学術会議(2020)「外国人の子どもの教育を受ける権利と修学の保障―公立高校の「入口」から「出口」まで」(PDF)

2020年8月2日日曜日

本の紹介(2020.08)

 梅雨明けし、暑い毎日が続きますね。
 そして、新型コロナウィルスの感染者も急増し、さまざまな面で危機感が募るところです。

 さて、7月に紹介予定だった本の紹介がアップできず、8月に入ってしまいました💦
 2冊、新書のご紹介です。

鳥井一平(2020)『国家と移民ー外国人労働者と日本の未来ー』集英社新書
 NHKのプロフェッショナルや朝日新聞のbeで取り上げられたりと、ご存じの方も多いかと思います。鳥井さんは、特定非営利活動法人 移住者と連帯する全国ネットワーク(移住連)の代表を務めていらっしゃいます。
 理不尽な環境で仕事を強いられ、SOSを発信する外国人労働者を支援してこられた経験から、さまざまなケースを紹介しながら進められるので、とても読みやすい本です。
鳥井さんの人となりや助けを求めにきた外国人とのつながりや絆も感じられますし、着実にできることを、タイミングを逸せずに続けていくことの重要性を感じます。


澤田晃宏(2020)『ルポ技能実習生』ちくま新書
 こちらは、ベトナムからの技能実習生の実態について、ベトナムでの募集、送り出しまでの研修、派遣費用、管理団体と送り出し団体の関係など、さまざまな点について現場を丁寧に描いています。
 また、来日後の状況や失踪するベトナム人実習生の支援に関わる人々の話に加え、最近よく比較されるようになった韓国の雇用許可制の話もあり、読み応えのある一冊です。
 外国人労働者関係を中心に取材・執筆をしている筆者だからこその本になっていると思います。


 どちらも実習生に関わる本ですので、特に、実習生に関わる支援をしている方、地域日本語教室で日本語学習の支援をされている方などにとっては参考になると思います。

 熱中症に気をつけつつ、家で過ごす際の読書タイムにぜひご一読ください。