NPO法人ともに生きる街ふくおかの会: 2016

2016年12月7日水曜日

第15回市民フォーラムに参加しました!

 12月3日、4日に早良市民センターで開催された、第15回市民フォーラムにともいきのメンバーも参加してきました。当法人副理事長今村より、参加した感想が下記の通り届きました。

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今回の主題は「子どもの権利を保障する社会の仕組みづくりへ」です。
1日目(12月3日)最初に、福岡市えがお館所長の藤林武志さんが開会挨拶で参加者に檄を飛ばしました。


児童福祉法が抜本的な見直しがなされて今年成立し、制定以来半世紀を経て初めて「子どもの権利条約の理念」が位置づけられた。
やっと地方の手で子どものまちづくりが実施できるようになった。
大人のかってな事情を押し付けるのではなくこどもの目線で、子どもの心の居場所づくりを皆さんでして欲しい。


これを受けてスクールカウンセラー大西良さんの基調講演がありましたが、「子供の貧困」が福岡でも進んでいると深刻な課題として報告されました。
「老人の貧困」による事件は新聞の社会面を埋め尽くすようになっていますが、「ともいきふくおか」が「日本語を母語としない子どもたちの進路相談会」でも危惧してきた「子どもの貧困による就学の放棄(ドロップアウト)」対策も重要であると痛感しました。

2日目(12月4日)12時20分過ぎに福岡国際マラソンの世界の国々の選手たちが、猛スピードで会場の早良市民センターの前を通過していきました。

聴講した第3分科会は「多様な文化背景とその支援」がテーマです。
参加者は「ともいきふくおかの会員」以外の方が幸い多数を占めました。
吉谷武志「ともいきふくおか」理事長(東京学芸大学国際センター教授)の福岡市の多文化の子どもたちの現状報告と司会で進められました。
「ともいきふくおかの例会」に話題提供していただいた方々から、3課題について発表され意見交換がありました。
子どもたちへの支援の在りかたや苦労話を披露されました。
福岡市は日本語を母語としない子どもへの日本語サポートセンター制度がありますが、担当する日本語指導担当教員の現状の体制ではまだ十分に対応できていないと思われる点もあることや、
もっとも子どもに接し、大切な学力、生活習慣などを指導する立場にある担任教師とセンターとの連携について、まだまだ改善されるべき点もあるように感じました。

二日間とも会場に教師らしい方々の姿をほとんど拝見しませんでした。
みなさん日頃の過労でお休みだったようです。
NPO法人として「ともいきふくおか」も成長しなければと思いました。

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 子どもの権利を考えるこのようなフォーラムに、多様な背景を持つ子どもたち、多文化の子どもについてをテーマとした分科会が設定されたのは、非常に重要なことだと思います。
 当法人も、来年はさらに発信していけるよう、取り組みを進めていこうと思います!

2016年11月11日金曜日

第15回市民フォーラム「子どもにやさしいまちづくり」のご案内

 昨日の冷え込みからすると、今日は少し暖かく感じましたが、みなさま、いかがお過ごしですか。
 今日は、12月3日(土)、4日(日)に行われる、第15回市民フォーラム「子どもにやさしいまちづくり」のご案内です。ともいきの理事長と会員が4日(日)の「分科会③多様な文化背景の子どもとその支援について」に登壇します。2日間にわたり、子どもを軸に多岐にわたるテーマで講演や分科会が開催されます。是非、ご参加ください!

日時:2016年12月3日(土)13:00~16:00、4日(日)10:00~15:30
場所:福岡市早良市民センター会議室・研修室
主催:子どもにやさしいまちづくりネットワーク
資料代:1,000円(2日間) 18歳以下無料
申し込みが必要です。詳しい開催要項、申し込みについては、こちらをご覧ください。

<内容>
〇12月3日(土)
■基調講演:みんなでつくり・つながり・育む「子どもにやさしいまちづくり」
 講師 大西 良さん(長崎国際大学社会福祉学科講師・スクールカウンセラー)

■リレー報告
子育て世代に選ばれるまちをめざして
熊本震災支援の活動から 子どもの声に耳を傾ける200万人プロジェクト
なかなかいいね那珂南 未来へつながる人づくり
子育てや家族の悩みをサポート「子ども支援オフィス」

■全体会・福岡アピール発表

〇12月4日(日)
■若者シンポジウム「子どもとつくっていく社会」
コーディネーター:山下智也さん(宮崎国際大学准教授、きんしゃいきゃんぱす代表)
パネラー:石﨑杏理さん(24歳以下のLGBTQの子ども若者をサポートするFRENS)
    稗田健吾さん(九州大学1年生 飯塚ドラマスクール)
    前屋敷なな子さん(スクールソーシャルワーカー)

■分科会
①私たちにとっての児童福祉法改正
②子どもの居場所・子ども食堂から見えてくる子どもたち
③多様な文化背景の子どもとその支援について
④「子どもの権利」の視点に立った乳幼児保護者へのサポートとは
⑤「本気で語ろう」思春期の性のこと
⑥繋げたいキモチ・繋がりたいキモチ~子どもを中心としたコーディネーターとは~
⑦子どもの未来を考える~こんなにもある選択肢~
⑧こまちCAFE~「子どもにやさしいまち」ってどんなまち?お話ししませんか~
*分科会の概要は、開催要項、申し込みについてのリンク先にあります。


<ともいき会員の登壇する部会>
分科会③多様な文化背景の子どもとその支援について

基本情報紹介
 福岡市における文化背景の異なる子どもたちの状況について
―日本語を母語としない子どもたちに焦点を当てて―   東京学芸大学 吉谷 武志 さん

活動事例紹介
 多文化の子どもたちとその家族との交流・支援の現状
1.香椎浜小学校親子日本語教室よるとも会から 古賀 美津子さん
2.福岡YWCAハッピー・スクールから 野崎 千代さん
3.公立学校日本語教室の子どもたちと支援について
  ―春吉小学校日本語指導教室から― 山本 光一さん、村川 京子さん

*分科会の概要はこちら(PDF)

2016年11月6日日曜日

九日連研修会(12月10日)のお知らせ

 朝晩と冷え込むようになりましたが、今日は暖かな日曜日ですね。
 さて、ともいきメンバーの川邊さんより、九日連(九州日本語教育連絡協議会)の研修会のご案内をいただきました。

 『みんなの日本語』は日本語教育の場面で非常によく使われるテキストですので、みなさんもご存じかと思います。その『みんなの日本語』を使った授業の進め方に関する研修会です。ご関心のある方は、早めにお申し込み下さい。

研修テーマ:初級日本語の教え方を見直す―『みんなの日本語初級Ⅰ第2版』を使った授業の進め方―
講師:田中よね先生(『みんなの日本語』執筆協力者)
日時:2016年12月10日(土)13:00~16:30(12:30受け付け開始)
場所:福岡大学A棟401教室
定員:100名(先着順。定員になり次第締め切ります。)
参加費:1000円(当日受付にてお支払い下さい)
問い合わせ:スリーエーネットワーク講座係 Tel:03-5275-2722
      九州日本語教育連絡協議会事務局(川邊) E-Mail:r-kawabe●fwu.ac.jp 
      (●をアットマークに変えて下さい)
主催:九州日本語教育連絡協議会
共催:スリーエーネットワーク
協力:大谷書店
申込先:スリーエーネットワーク講座係
   Fax:03-5275-2729
   E-Mail:kouza●3anet.co.jp
   (●をアットマークに変えて下さい)

☆詳しい内容、お申し込み方法はこちら(PDF)をご覧下さい。

11月の例会のご案内

11月の例会のご案内です。
ご関心のある方は、お申し込みの上、ご参加下さい。

<11月の例会>
日時:11月27日(日)14:00~16:00
場所:福岡大学人文学部教育・臨床心理棟2階204教室
キャンパスマップの72番の建物になります。
(キャンパスマップはこちら
※お車でのお越しはご遠慮下さい。公共交通機関をご利用下さい。

内容1:久留米市における多文化の子どもに対する対応―学校の現場から―
話題提供者:田籠世子さん(久留米市立江南中学校日本語教室担当)
内容2:第2回外国にルーツを持つ子どもの就学・進路相談会2016の実施報告
報告者:伊藤(ともいき事務局)
内容3:会員の情報交換・交流

準備の都合上、ご参加いただける方は事前にご連絡いただきますよう、どうぞよろしくお願いいたします。
みなさまのご参加をお待ちしております。

連絡先:「ともに生きる街ふくおかの会」事務局メール
     tomoikifukuoka●gmail.com(●をアットマークに変えてお送り下さい)

2016年10月3日月曜日

10月23日に就学・進路相談会2016(第2回)を開催します!

 8月に引き続き、10月23日に外国にルーツを持つ子どものための就学・進路相談会(第2回)を福岡YWCAのご協力を得て、開催します。日本の教育制度についてよく分からない、どんな高校があるんだろう、どんな入試制度があるんだろう…などなど、疑問に思っている外国人保護者は少なくありません。お近くにお子さんをお持ちの外国人の方がいらしたら、是非お声かけ下さい!

日時:2016年10月23日(日)11:00~13:00
場所:福岡YWCA(福岡市中央区舞鶴2-8-15)
費用:無料
(当事者は無料ですが、その他の方は資料代として500円のカンパをお願いいたします)
対応言語:日本語、中国語、英語、タガログ語
主催:NPO法人「ともに生きる街ふくおかの会」
共催:公益財団法人 福岡YWCA
問い合わせ先:NPO法人「ともに生きる街ふくおかの会」
Tel:090-5921-7798(吉谷)
E-mail:tomoikifukuoka●gmail.com
(●をアットマークに変えて、送信して下さい。)

☆多言語のご案内(PDFファイル)は、こちらからダウンロードできます。※終了いたしましたので、PDFは削除いたしました。
・日本語
・中国語
・英語
・タガログ語

2016年9月26日月曜日

福岡YWCAより映画「バベルの学校」上映会のご案内

 24日(土)の例会を福岡YWCA会館でさせていただいた際に、素敵なご案内をいただきましたので、お知らせいたします。
 ご覧になった方も多いかと思いますが、フランスの移民の子どもたちのためのフランス語教室(適応教室)の様子を描いた「バベルの学校」の上映会が、下記の通り、福岡YWCAで行われます。見逃してしまった方は、是非、この機会にご覧ください!また、一度ご覧になった方も多くの方にお声かけいただき、お誘い合わせの上ご覧になると、感想を共有できて、またひと味違った鑑賞になるかと思います。

 日時:2016年10月30日(日)①11:00~12:30 ②13:30~15:00
 入場料:700円(高校生以下無料)
 場所:福岡YWCA会館(福岡市中央区舞鶴2-8-15)
 助成:独立行政法人福祉医療機構 社会福祉振興助成事業
 問い合わせ先:092-741-9251(福岡YWCA)

案内チラシはこちら(PDF)

2016年9月8日木曜日

9月の例会のご案内

9月の例会を次の通り行います。
ご関心のある方は、お申し込みの上、是非ご参加ください!

<9月の例会>
日時:9月24日(土)17:00~19:00
場所:福岡YWCA 2階ホール (福岡市中央区舞鶴2-8-15)
 ※駐車場はございませんので、お車でお越しの方はコインパーキング等をご利用ください。
参加費:無料(2016年度年会費をお支払い済みの方)
   200円(非会員・会員で年会費をまだお支払いいただいていない方)

内容1:福岡市における多文化の子どもの在籍調査についてのご紹介
 話題提供者:吉谷武志さん(ともいき理事長)
内容2:外国にルーツを持つ子どものための就学・進路相談会2016についてのご報告
 報告者:ともいき事務局
内容3:会員の情報交換・交流

準備の都合上、ご参加いただける方は事前にご連絡いただきますよう、宜しくお願いいたします。
連絡先:「ともに生きる街ふくおかの会」事務局メール
   tomoikifukuoka●gmail.com(●をアットマークに変えてお送りください)

2016年8月29日月曜日

就学・進路相談会2016(8月28日)が無事終了しました!

 2016年度第1回「外国にルーツを持つ子どものための就学・進路相談会」が昨日、あいにくの悪天候の中でしたが、無事終了しました。
 参加いただいた学校の先生方、通訳者、会員、何よりも悪天候の来場いただいた来談者他、資料作成、情報収集、広報等、様々な面でご協力いただいた皆さんに感謝いたします。特に、共催をいただいた福岡YWCA様には会場の便宜、湯茶のご準備、ハッピースクールの子どもたちの参加、通訳のご紹介など、様々な面でご協力いただき、おかげさまで円滑な運営ができたものと感謝いたします。本当にありがとうございました。
今後も、就学・進路相談会を引き続き開催したいと思いますので、皆さんの変わらぬご協力をお願いします。
 さて、詳細な報告は、次回の「とも生き例会(9月24日(土)、17時~19時、於:福岡YWCA会館)」に譲りますが、当日の様子について簡単にご報告します。

①参加者数:
 相談者は事前にご連絡があった方15件を超える計22組40名、一般参加者(教員、NPO関係者など)16名、それに通訳者、支援要員(福岡市日本語指導教諭ほか)、本会会員等、総勢85名の参加者となりました。
②来談者及び相談内容別:
 中国語、タガログ語+英語の相談者が多く、高校進学に関する具体的な相談、今後の進路に関するもの(お子さんが小学生、中学2年生以下)、また大学進学に関するもの、不登校、不就学に関するものなど、多岐にわたっていました。
③運営に関して:
 受付から相談表への記入、相談の開始という来談者の流れに関して少し工夫が要るように思われました。
 特に、受付から各会場への案内方法(案内係、案内札の作成、会場の掲示、色分け表示等)については、幾つか具体的な改善案も出されました。次回には工夫したいと思います。
④参加しての感想等(詳しくは次回にしますが):
 来談者の多さから就学・進路相談会そのものの必要性を再認識しました。来談者の相談内容が外国にルーツを持つ子どもや家族に共通のものもありますが、それぞれ子どもの具体的な状況に鑑みての個別的な相談も多く出されていました。
また加えて、「相談会形式」であるが故に、来談者の疑問や悩みに具体的に助言、相談ができることがやはりメリットであることが指摘されました。行政や学校による教育制度や具体的な手続きについての説明会とは別の、相談会の必要性を再認識しました。
 以前から指摘されていたのですが、来談者同士が連絡先を交換するなど「人と人とのつながり」ができることも重要なことであると思われます。(Y)

NPO法人設立記念シンポジウムの感想をいただきました

 7月17日に開催した本会「とも生きふくおか」のNPO法人化記念シンポジウムの参加者から感想をいただきましたので、掲載いたします。こうしたご意見、感想を沢山いただきながら、今後も福岡が「ともに生きる街」になるよう微力を尽くしていきたいと思います。

【参加者感想1】
 「多文化共生」ということばを聞いて、具体的にどんなこと、どんな状態をいうのかわからなかったが、今回「とも生きふくおか」に携わってきた方々の話を聞いて少し理解できた。
 現場でいろいろな場面にぶつかって、そこでいろんな人の意見を出し合って対応してきた人たちの話を直接聞けたのはとても良い機会だった。また、外国から来た子どもの保護者から学習が未だ十分ではない子どもの現状に対して、自国の制度を念頭において、子どもの中学2年生の学習内容が身についていないので、「中学2年生をもう一度します」という申し出があり、それにびっくりされた先生についての話はとても興味深かった。このシンポジウムに参加しなければ気が付かなかった事例である。
 自国では「当たり前」の事でも、国が違えば「当たり前」ではなくなる。ことば(言語)の違いは容易に察しが付くが、文化、生活習慣、諸制度の違いは見えにくい。そこに暮らす人々が自国の「当たり前」がみんなにとっても「当たり前」かどうか疑問視することが「多文化共生(ともいき)」の一歩になるように思えた。

【参加者感想2】
 私は、久留米の教員なので、福岡の学校の状況(福岡市の教員の話)に興味があります。しかし、多方面から話があり、地域を支える活動や留学生の方の考えを知ることもできてよかったです。よるとも会の方々、公民館の方の地道な活動が地域の支援が必要な人々の助けになっていることに頭が下がります。
 また、高校生のお話からはその方のまじめで一生懸命さが伝わりました。「一生懸命コミュニケーションをとる」という言葉がこころにのこりました。

 以上、「とも生き」に向けて、互いに発信し、発見し、理解しあうことは、やはり大事なのですね。(Y)

2016年8月26日金曜日

九日連研修会(8月27日)のお知らせ

 残暑の厳しい毎日ですが、みなさま、いかがお過ごしでしょうか。
 ともいきのメンバーである川邊さんより、九日連(九州日本語教育連絡協議会)の研修会についてご案内をいただきました。開催は明日ですが、当日でも参加できるそうです。研修会のテーマは「教材から教案を考える」です。

 日 時:2016年8月27日(土)13:30~16:30(受付開始13:00)
 場 所:博多駅バスターミナル大ホール(福岡市博多区博多駅中央街2-1)
 対 象:日本語教育関係者およびその活動に興味のある方
 定 員:80名(先着順。定員になり次第締め切ります)
 参加費:1,000円(税込)
 講 師:横溝紳一郎(西南学院大学 教授)
    小山暁子(フリーランス日本語教師)
 主 催:九州日本語教育連絡協議会
 共 催:アルク・凡人社

☆詳しくは、こちらの案内(PDF)をご覧ください。

2016年7月24日日曜日

NPO設立シンポジウムが無事終了しました!

 7月17日にとも生きNPO設立記念シンポジウムが行われました。総勢60名あまりの方にお集まりいただき、記念講演、パネルトーク、提言が行われ、3時間の企画はあっという間に時間が過ぎていきました。多文化共生の福岡をどのようにして実現するのか、さまざまなアイディアと課題、そして行動に踏み出すための後押し(元気)をいただいた会になりました。
 ご協力いただいたみなさま、お集まりいただいたみなさま、ありがとうございました!

 とも生き会員で参加された方の感想、提言については、順次アップしていきたいと思いますが、まずは、当日いただいた参加者アンケート(感想、福岡における多文化共生の課題)について、いくつかを紹介させていただきます。


  • 日本に住む外国人の持つ問題(困難)は、まだあまり変化はないが、支援は広がっているのがよくわかった。支援に関わる人たちがもっと増えると良いですね。
  • 同じ福岡県内に住んでいても、香椎浜地域の活動を全く知らなかったので非常に有意義なシンポジウムでした。お互いが思いやりを持ち交流していくことの大切さを学びました。
  • 現実を知ること。人とつながることの大切さ。そして自分で(自分なら)出来ることを再確認できて良かったです。これからもよろしくお願いします。
  • 大人はさることながら、外国の子どもたちが学校にどのくらいいるか、現状と課題をもっと一般市民に理解してほしい。もっと周知が必要なのでは。
  • すべての福岡市民が多文化共生に対する意識を向上させることが出来るか。
  • 多くの人に多文化の状況と広く知らせることや課題として意識してもらうことだと思います。
  • 教育の課題もありますが、体調が悪くなった時、医療受診の課題(症状をうまく伝えられない)、保険のシステム手続きができていないも(のも)あります。

2016年7月23日土曜日

8月28日就学・進路相談会の多言語案内を作成しました

 今年は、8月28日(日)に福岡YWCAで外国にルーツを持つ子どもの就学・進路相談会を開催します。これまでは、日本語、英語、中国語、韓国・朝鮮語、スペイン語の5言語で対応しておりましたが、今年から、スペイン語に代わり、タガログ語の資料も作成し、対応できるように準備を進めております。身近に、日本で子育てをしている中で、小学校や中学校における教育や高校進学について疑問を持っていらっしゃる方がいらしたら、是非お声かけ下さい。

日時:2016年8月28日(日)13:00~16:00
場所:福岡YWCA 福岡市中央区舞鶴2-8-15
費用:当事者は無料、その他の方は資料代として500円のカンパをよろしくお願いいたします。

☆多言語のご案内(PDFファイル)はこちらです。※終了いたしましたので、PDFファイルは削除しました。
日本語
英語
中国語
韓国・朝鮮語
タガログ語

2016年7月8日金曜日

外国人児童生徒教育情報20160706

 とも生きの吉谷です。
 設立記念シンポジウムが近づいてきました。
 また、8月の就学・進路相談も準備が進んでいます。
 
 ところで、本日は、つい最近文部科学省の有識者会議が発表した「学校における外国人児童生徒等に対する教育支援の充実方策について(報告)」の情報提供です。ご存じの方も多いでしょうが、昨年来審議されてきたこのテーマで、今後の方向性と課題が出されました。興味のある方は、下記のURLから報告書と資料等をご覧ください。

 この報告書は、外国人児童生徒(多文化の子ども)の増加をうけて、その教育上の課題を総合的に審議したものになっています。特に、就学前から高校(後期中等教育)までを視野に入れたもので、考えるべきところも多いようです。報告書自体に関するコメントは、少し先になりますが、参考までに概要を下に記しておきます。

 この有識者会議の報告は、「国、地方公共団体、学校、その他の関係者が今後取り組むべき施策の基本的かつ具体的な方向性について、とりまとめ、提言を行う」とあるように、まだ総花的ですが、国(文部科学省)の立場についてはその概要が見えます。地方自治体がこれを受け止めて、施策を打ってくれることを望みたいですね。
 報告書の内容は概ね以下の通りです。
 
 (1)外国人児童生徒等教育の指導体制の整備・充実
 (2)外国人児童生徒等教育に携わる教員・支援員等の養成・確保
 (3)外国人児童生徒等教育における指導内容の改善・充実
 (4)外国人の子供等の就学・進学・就職の促進

 指導体制や人の配置、制度の整備、さらに教員に求められる指導内容なども記されています。確かに必要なことなので、担当指導主事や教員、さらには担任に至るまで、この情報を伝えていきたいですね。

 全体像は以下のサイトでご覧ください。
 http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/28/06/1373387.htm

2016年6月21日火曜日

とも生きふくおか活動の軌跡(2)

 多文化共生の街ふくおかを目指す「ともに生きる街ふくおかの会(とも生きふくおか)」は今年2016年5月、法人格を取得し、NPO法人としての新しい活動の段階に入りました。
 当初のボランティア学習会としてのとも生きの発足から、今回の法人としての活動の開始までの15年間の活動を、何回かに振り返ります。
 今回はその第2回です。

(3)例会の開催と事業の発案まで(2002年2月~2003年4月)
 とも生きの活動の基本は、福岡市に在住する多文化の子どもとその家族の支援、学校関係者への情報提供、そして会員の学習会、情報交換会です。最初の年(年度)は、ネットワークを広げながら、まず、会員が福岡市の多文化共生を目指して、それぞれが持っている情報交換、さらにはそこから多文化住民、子どもの支援を行うということでした。
 その中から、「日本語を母語としない中学生の進路ガイダンス」(第1回2003年8月)、「香椎浜小学校親子日本語教室よるとも会」の発想と立ち上げが行われました。どちらの会も、会員として参加した関係者が、福岡の多文化状況の中から拾い上げてきた課題を、その解決を志向する中で実現してきたものです。それぞれの活動については回を改めるとして、例会を始めた頃の当初の情報交換、学習会の概要に触れておきたいと思います。

 とも生きは当初から、多文化住民、子どもたちにかかわる個人の活動について情報交換を行うために発足したので、当初は各地の日本語教室や支援者の紹介(自己紹介)を通して、福岡の街の状況を確認しようとするものでした(第2回~第5回)。その後、外国人住民にとって、福岡の街はどのような街なのか、他者の目で見た福岡を学ぶ会が続きました。留学生の目に見える福岡、大学が見えてきたように思います(各会のテーマは文末に記載しました)。

 勉強会を通して、実際に福岡に住む大人や大学で学ぶ留学生には、比較的支援が届きやすいようであるのに比べて、「子ども(児童生徒)」にとっての支援が必ずしもできていないのではないか、福岡での多文化家族の子育ての課題や必要な支援はどのようなものだろうか、という点に関心が向けられるようになりました。
 この間、香椎浜で活動するお母さんたちの声(PTA活動からみた地域での子どもと大人の交流の課題)がとも生きに届けられたのが2002年の夏でした。夏の香椎浜小学校でのPTA学習会に現理事長が出向いたのをきっかけに、9月以降、学校での日本語教室の設立が多くの参加者、支援者の手で準備されていきます。これについては次のブログに譲りたいと思います。

 第1回 福岡日本語学習シンポジウム(九大国際ホール、20010929)
 第2回 情報交換会(ココロンセンター、20020119)
 第3回 北九州市の日本語教室の状況、アジアに生きる会の紹介(レインボープラザ、20020309)
 第4回 福岡市内の日本語教室の状況(ココロンセンター、20020511)
 第5回 太宰府ことだまの会の活動報告(ココロンセンター、20020713)
 第6回 外国人居住者の抱える問題と福岡市の対応(ココロンセンター、20010901)
 第7回 韓国の留学生が見た日本の学校(九大国際研究交流プラザ、20021109)
 第8回 イランの留学生が見た日本の学校(九大国際研究交流プラザ、20030111)
 第9回 外国人生徒の受験について(九大国際研究交流プラザ、20030309)

2016年6月12日日曜日

とも生きふくおか活動の軌跡(1)

 多文化共生の街ふくおかを目指す「ともに生きる街ふくおかの会(とも生きふくおか)」は今年2016年5月、法人格を取得し、NPO法人としての新しい活動の段階に入りました。
 当初のボランティア学習会としてのとも生きの発足から、今回の法人としての活動の開始までの15年間の活動を、何回かに分けて振り返ります。
 今回はその第1回です。

(1)とも生き前史-福岡市地域日本語推進事業(1998年4月~2001年3月)
1998年、福岡市役所国際企画課は文化庁委託事業「福岡市地域日本語教育推進事業」をうけ、市内在住の外国人住民への日本語支援に関する調査研究を始め、プロジェクトチームを発足させました。福大の田尻さん、日本語センターの川邊さん、九日連の進さん、和田さんなどそうそうたるメンバーでスタートした研究会は、2年目に「子どもの日本語」に関する事項を調査内容に加える事を決断し、とも生きメンバーの吉谷さんが急遽追加メンバーとして参加しました。全国的に見て、当時は未だ、子どもの日本語への着目は、少なくとも文化庁の事業としては意識化されていない時期だったと思われます。当時の委員長田尻さん(後に龍谷大学に転任)の英断ともいえるもので、とも生きのメンバーはこの大人の日本語と子どもの日本語のジョイントの中で出会い、勉強会を始めることになりました。
(※各位の所属は当時のもの)

(2)シンポジウムからとも生き設立へ(2001年4月~2002年1月)
 文化庁委託事業の報告は2002年3月の報告書作成で一段落し、会そのものは解散することになりました。ただし、会参加者の中には、3年続いた研究会を継続させ、日本語推進事業を民間ベースで考え続けたいという希望がありました。そこで発案されたのは、報告書をもとに福岡市の日本語の課題を考えるための「福岡日本語学習シンポジウム」(2001年9月29日)でした。そこでは3年間の調査から見えた、福岡の多文化状況、日本語学習の必要性、今後の方向性などが話し合われ、「日本語指導に関する情報交換会」を定期的に開催することが合意されました。
 この会はその後、隔月で開催され、日本語学習だけでなく広く福岡における多文化住民との共生のためには何が必要なのかが話し合われました。そして定期的な学習会をある程度組織化し、多文化共生の課題を継続的に考えていく会として「ともに生きる街ふくおかの会(とも生きふくおか)」が発足しました。2002年5月、ボランティア学習会、「とも生きふくおか」の正式な発足です。(続く)

8月28日に就学・進路相談会を開催します!

8月28日(日)に福岡YWCAで就学・進路相談会を開催します。高校への進学だけではなく、学校に関する相談全般に対応しますので、相談してみたいと思うことがある方は是非ご参加下さい。

日時:2016年8月28日(日)13:00~16:00
場所:福岡YWCA 福岡市中央区舞鶴2-8-15
費用:当事者は無料、その他の方は資料代として500円のカンパをよろしくお願いいたします。

多言語での案内を作成したら、またアップします。

2016年6月2日木曜日

7月17日にNPO設立記念シンポジウムを開催します!


NPO設立を記念し、(公財)福岡県国際交流センターの共催で、下記の通り、設立記念シンポジウムを開催します。ご関心をお持ちの方は、是非ご参加下さい。

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特定非営利活動法人「ともに生きる街ふくおかの会」設立記念シンポジウム

     福岡の多文化共生社会はどのようにして可能か
―多文化の子ども、住民との交流、「ともいき(共生)」を求めて―
 
 2001年1月以来15年にわたって活動を続けてきた「ともに生きる街ふくおかの会(とも生きふくおか)」が本年5月、特定非営利活動法人となりました。さまざまなルーツを持つ人々が集まる街、福岡。そんな福岡での「多文化共生(ともいき)」について、地域に暮らす子ども、大人、支援者などの立場からの声を聞き、一緒に考えてみませんか。

〇日 時: 2016年7月17日(日) 13時30分から16時30分(受付13時から)
〇場  所: アクロス福岡 3階 こくさいひろば 福岡市中央区天神1丁目1番1号
〇参加費: 無料(下記の申込先からの事前登録が必要です。)



<プログラム>
(1) 開会


(2) 記念講演(13:30~14:10)
多文化共生都市ふくおかを目指して
~多文化の現状と「とも生きふくおか」の歩み、そしてこれから~ 講演者:吉谷武志さん

(3) パネルトーク~みんなで語ろうとも生きの街ふくおか~(14:20~15:50)
 多文化地域に生きるために~暮らす、学ぶ、育てる、楽しむ~
①地域でともに暮らす、②地域でともに学ぶ、③暮らし学びを支える立場から
☆こうした取り組みを続けてきた福岡市東区香椎浜、城浜地域の方々をお招きします。

(4) 提 言:多文化の街福岡に思う-福岡の今後と「ともいき」-(15:50~16:20)
   提言者:川邊理恵さん、佐藤倫子さん、徳留直美さん

(5) 閉会(16:30)

<講演者・登壇者プロフィール>
吉谷武志さん:

 とも生き理事長、東京学芸大学国際教育センター、福岡で外国人児童生徒教育と研究に取り組んできた。日本語教室よるとも会の立ち上げにも参加。
川邊理恵さん:
 福岡女子大学、30年以上、福岡で留学生の日本語教育に携わり、九州日本語教育連絡協議会の活動や日本語ボランティア養成、地域の日本語教室にも関わる。
佐藤倫子さん:
 Edu(エデュ)代表、福岡教育大学非常勤講師、アメリカ、中国の中学・高校で日本語教師をした後、大学非常勤講師としてボランティア育成に取り組む。
徳留直美さん:
 公益財団法人福岡YWCAのスタッフ。日本語教師養成講座の企画や多文化の子どもたちへの日本語や学校の学習の支援に携わってきた。

〇申し込み先:「こくちーず」の下記のリンク先より申し込みください。
NPO法人「ともに生きる街ふくおかの会」設立記念シンポジウム
http://kokucheese.com/event/index/402053/



〇問い合わせ先:
NPO法人 ともに生きる街ふくおかの会
E-mail:tomoikifukuoka●gmail.com (●をアットマークに変えて下さい)


主催:ともに生きる街ふくおかの会、共催:(公財)福岡県国際交流センター

2016年5月31日火曜日

ともいきはNPO法人になりました!

ボランティアグループとして2001年より活動を続けてきた「ともに生きる街 ふくおかの会」は、2016年5月にNPO法人として認証を受けました。今後はNPO法人として、定例の勉強会や多文化の子どもの就学・進路相談会などを企画していきますので、どうぞよろしくお願いいたします。