NPO法人ともに生きる街ふくおかの会: 1月 2020

2020年1月27日月曜日

ともいきシンポジウムのご案内

※ともいきシンポジウムについては、新型コロナウイルスの感染拡大の現状を鑑み、中止することにいたしました。今回の内容に関わっては、来年度に何らかの形で取り上げたいと思っております。その際には、またご案内差し上げますので、どうぞご理解いただきますようよろしくお願い申し上げます。(2020年2月26日)

 立て続けのアップです。
 3月21日(土)にともいきシンポジウムを開催します。
 今回は、文化間移動する子どもの経験が自分づくりやキャリア形成に与える影響について、台湾出身のご両親のもと、日本に生まれ、育ち、そして現在は中学校の教壇に立ち、もうすぐ4年目を終えようとしている黄俐嘉さんをお招きして、お話をうかがいます。

NPO法人 ともに生きる街ふくおかの会 主催
文化の間を往復する私
~これまでとこれから~

(画像をクリックすると、案内チラシをダウンロードできます。)

 今日、外国につながる子どものキャリア形成が重視されるようになっています。家庭と学校の行き来というまさに日常的な文化間の移動を経験し、そのなかで育つ子どもたちはどのように自分づくりをし、自分の生き方を見つけていくのでしょうか。
 台湾出身のご両親のもと、日本に生まれ、育ち、そして現在は中学校の教壇に立ち、4年目を終えようとしている黄俐嘉さんをお招きし、お話しを伺いながら、外国につながる子どものキャリア形成について考えます。

〇プログラム:
情報提供「外国につながる子どもの教育課題とキャリア形成」
 吉谷武志さん(ともいき代表理事/東京学芸大学国際教育センター教授)
講演「文化の間を往復する私~これまでとこれから~」
 黄俐嘉さん(世田谷区立緑丘中学校 英語科教諭)
パネルトーク
 黄俐嘉さん、古賀美津子さん(香椎浜小学校親子日本語教室よるとも会)、吉谷武志さん

日時:3月21日(土)13:00~16:00
場所:福岡市NPO・ボランティア交流センターあすみん
   福岡市中央区今泉1-19-22天神クラス4階
定員:50名(要申込)
参加費:500円

 ※ともいき2019年度年会費納入済みの方、大学生以下は無料。

 ※参加費無料に該当する方も、こくちーずの画面上では「イベントの申し込み」で500円の参加費が記載されている部分のチェックが求められますが、当日に料金をいただくことはありません。
申込み:こくちーずより3月20日(12:00)までにお申し込み下さい。
 ※メールでのお申し込みは受け付けておりませんので、ご注意下さい。
 https://www.kokuchpro.com/event/e2759ec0514972e0607533f0a005725d/
問い合わせ:NPO法人ともに生きる街ふくおかの会
 E-Mail:tomoikifukuoka●gmail.com
 (●をアットマークに変えてお送り下さい。)

外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策(改訂版)

 今日は荒れ模様のお天気のようですね。
 ともいきは先週の金曜日に北九州市国際交流協会の研修協力・参加、昨日の日曜日には香椎浜公民館の多文化共生のまちづくり講座と、中心メンバーと会員の活動が続きました。
 さて、昨年末に、2018年12月に出された「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策(改訂版)」が法務省のHPにアップされています。
 北九州国際交流協会の研修に参加されていた方から、乳幼児期の子どもの福祉や母親のための取り組みなどに関して、厚労省から調査が来ている、とうかがいました。
 おそらく、こうした総合的対応策が関係し、動きがあるのだろうと思います。
 チェックをしておきたいところです。

法務省HP
外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策(改訂版)(2019年12月20日)

2020年1月19日日曜日

本の紹介(2020.01)

 偶然見つけた本を2冊ご紹介したいと思います。

黒川裕子作・宮尾和孝絵(2019)『となりのアブダラくん』講談社
 主人公の男の子は、クラスの中で浮かないように、浮かないようにと生活している小学生。そんな主人公のクラスにパキスタンから男の子の転校生がやってきました。もちろん、日本語は話せません。偶然、「お世話係」になってしまう主人公。二人はどのように互いを理解していくのでしょう。主人公よりもっと素直に、率直に違いを受け止め、相手の立場に立って考え、行動に移せる妹は、男の子の妹と仲良くなります。
 文化の違いに対する配慮は、必要な配慮なのか?それとも特別扱いなのか?
 異文化について、いわゆる「普通」とは異なることについて、保護者を含め学校全体で理解してもらおうとする取り組みの結果は…。是非読んでみて下さい。
 小学校高学年以上の児童書ですが、大人が読んでもとても面白いです。
 異文化理解の話、イスラーム教の理解、そして外国人という違いだけではなく、みんなが少しずつ持っている違いをちりばめながら、ストーリーが進みます。子どもの支援に携わっていらっしゃる方は、自分の知っている子どもたちを思い浮かべながら、読み進めるのではないでしょうか。



織田朝日(2019)『となりの難民-日本が認めない99%の人たちのSOS』旬報社
 非正規滞在になってしまった人がなんらかのきっかけで収容されてしまう外国人収容施設。ときどきニュースでも取り上げられますが、その実態やそうした人たちに対する支援など、なかなか触れる機会がないと思います。著者は収容施設にいる外国人を訪問・面会し、そうした人々に寄り添う支援を行っています。そうした経験から入管に収容される難民や日本育ちの難民の子どもたちの様子、そして彼らに対する支援などについて丁寧に書かれています。
 難民と移民の違いや難民認定制度についても分かりやすく説明され、収容施設にいる人々や認定を待ち続ける人々の思いや彼らが指摘する現行制度の問題点なども取り上げられています。
 こちらも分かりやすい文章で書いてありますが、大人にも子どもにも読んでもらいたい本です。



 ここまで書いて、偶然にも2冊とも「となりの○○」というタイトルでした。
 私たちの身近な、「となり」にいる人々についても思いをはせる2冊になると思います。

2020年1月17日金曜日

イベントのご案内:講演会「単身就労から家族ぐるみの定住へ」(西日本短期大学)

 ずいぶんと冷え込んできました💦
 会員の高向さんより、下記の講演会についてご案内をいただきました。

講演テーマ:単身就労から家族ぐるみの定住へ-人の移動をめぐる世界の潮流と日本の課題
日時:2020年2月28日(金)13:30~15:00(13:00受け付け開始)
場所:西日本短期大学(本館5階052教室)福岡市中央区福浜1-3-1
講師:上智大学総合グローバル学部 田中雅子教授
参加費:無料(要事前申込み)
申込み方法等、詳細についてはこちらを確認し、各自お申し込み下さい。
※ともいきでは申込みは受け付けておりません。

2020年1月14日火曜日

イベントのご案内:九州中国帰国者支援・交流センター「まなびや」

 新しい年に入り、1月も半分が過ぎようとしています。
 みなさま、今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 九州中国帰国者支援・交流センターから、イベントのご案内をいただきました。


中国帰国者支援のためのボランティア研修会「まなびや」
<中国帰国者の歴史、今、これからを考える>

日時:2020年2月9日(日)13:00~15:30(12:30より受け付け開始)
場所:ウェルとばた 12階121・122会議室(北九州市戸畑区汐井町1-6)
参加費:無料
主催:九州中国帰国者支援・交流センター、社会福祉法人 福岡県社会福祉協議会
後援:福岡県、北九州市、(公財)北九州国際交流協会
申込方法:要申し込み。(詳しくは、下記の案内チラシをご覧下さい。)

○プログラム
・主催者挨拶
・講演 中国残留邦人の歴史と現状
  (公財)中国残留孤児援護基金 常務理事 小林悦夫氏
・帰国者2世の体験談
・帰国者日本語教室の発表
・帰国者「夕陽紅クラブ」による楽器演奏

詳しくは、案内チラシ(PDF)をご覧ください。