NPO法人ともに生きる街ふくおかの会: 本の紹介(2019.04)

2019年4月1日月曜日

本の紹介(2019.04)

 とうとう4月になりました。
 新しいスタートを切っていらっしゃる方も、たくさんいらっしゃると思います。
 そして、とうとう改正入管法が施行されました。ワンストップセンターもどうなっていくのか、なかなか見えてこないところも多々ありますが、地域の実情に応じたセンターができればと思います。

 このところ、外国人関係は書籍がものすごい勢いで出版されています。集めてはいるものの、まだまだ全部は読めていませんので、つい最近読み終えた本の紹介です。

内藤正典・中田考(2019)『イスラムが効く!』ミシマ社
 イスラム地域研究の内藤先生とイスラム法学者の中田先生の対談形式で、さまざまなテーマを扱っています。これがものすごく読みやすく、またおもしろいです!
 「イン・シャー・アッラー」ということば、ムスリムの方とおつきあいがあると耳にしたことがあると思います。「アッラーが望みたもうならば」と頭では分かっていますが、深い理解になると、どちらかというと日本人(非ムスリム)の人がしている理解を自分もしがちだな、と反省させられました。
 個人的には、「イン・シャー・アッラー」の説明がある第1章「イスラムが人生に効く」、第3章「男女のことを「イスラム」で見ると」、第8章「イスラムから世界平和を考える」がとても興味深かったです。


 
 あわせて、こちらの本↓も是非!

内藤正典(2016)『となりのイスラム―世界の3人に1人がイスラム教徒になる時代』ミシマ社
 ともいきブログで紹介しようと思っていましたが、しそびれていたので…。
 非常にわかりやすく、イスラムについて説明がなされています。なかでも、第4章「となりのイスラム教徒と共に」と第6章「日本人が気になる12の疑問」などは、「確かに疑問だな~」と思うことに、わかりやすく答えてくれています。
 これを機に是非!


 内容とはまったく関係がありませんが、この2冊を出しているミシマ社の装丁があたたかくて、個人的に好きです。(本当に個人的ですみません…💦💦)
 『イスラムが効く!』のカバーのイラストは、本当にご本人を彷彿させるものです。