NPO法人ともに生きる街ふくおかの会: 避難所へ行こうPart2のすてきな報告

2019年3月29日金曜日

避難所へ行こうPart2のすてきな報告

 先日、香椎浜校区人権尊重推進協議会の広報誌「浜ちどり」をいただきました。
 3月3日に行った「避難所へ行こうPart2」の報告が、すてきなことばで綴られています。
(画像をクリックするとPDFファイルをダウンロードできます。)

  せっかくなので、そのまま引用します。
+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
平成30年度国際親善交流会 避難所へ行こうパート2

 13回目を迎えた今年度の国際親善交流会は、場所を香椎浜小学校体育館に移して、午前11時から開催されました。タイトルの「避難所へ行こう パート2」からお分かりのように、例年の国際親善交流会に避難訓練を組み込んだ構成になっていました。避難訓練は、昨年9月2日に行われた防災訓練での手順の確認と、福祉避難室として使用する教室を見学するためにプログラムされました。企画の斬新さと宣伝の効果で、今にも降り出しそうな天気にもかかわらず、午前10時ころから、参加される方々が集まりはじめました。受付を済ませ、避難者カードに記入してから、それぞれの自治会ブロックに案内され、開会までに、215人の多文化共生圏ができあがっていました。 

 開会のあいさつに続いて、今やすっかりおなじみの吉谷先生の講演がありました。今回は「違い」に関するお話で、「違い」は言葉や信仰や生きてきた環境によって発生してきます。この違いに気付き理解するには、会話をすることがとても大切だということでした。吉谷先生が15分という短い時間の中で、「違い」について分かりやすく話してくださった後、いよいよ「福祉避難室見学ツアー」の時間になりました。八つの自治会ブロックが三班に分けられ、それぞれ案内役に引率されて体育館を出発しました。避難室に指定された教室のドアの上には、「災害時福祉避難室」の表示板が掲げられ、「哺乳瓶を持つ赤ちゃん」「鍋とやかん」「救急箱」などのイラストが描かれていました。見学者のみなさんは、表示板を見上げたり、部屋の中を覗いたりと興味津々な様子でした。

 30分の見学ツアーを終えて体育館に戻ると、おいしそうな匂いが満ち溢れていました。国際親善交流会の名物、お待ちかねの「もぐもぐタイム」の時間になりました。今回のテーマは大鍋3種試食会で、インドネシアのビリヤニ(箱崎にある福岡マスジトで調理されたもの)、中国のトマトと卵の香りスープ、日本のおでんとちらし寿司で、全てハラール食品を使用して調理されていました。「ハラール」とは、イスラム法に合法であるということだそうです。おそらく初めて口にされた方が多かったのではないでしょうか。でも、みなさん何の抵抗もなく、おいしそうに食べていました。食材や調理方法が違っても、おいしいものはおいしいのです。「違いがあるから楽しい」とおっしゃった吉谷先生のお話は、こういうことなのかなと思いました。

 フォークダンスこそありませんでしたが、みなさんは十分楽しんでいるようでした。特に好評だったのは、避難施設の見学ツアーで、「避難者のために避難室が実際に準備されていることが分かって、とても安心しました」という感想を、何人もの方々から聞きました。また、お手伝いで参加してくださったボランティアの方々からも、「とても楽しくて、次回も是非声をかけてください」と、ありがたい言葉をいただきました。最後に、今年も「思いやりの木」に沢山の花が咲いたことをお伝えします。ご来場された方、スタッフ、ボランティアの方々、本当にありがとうございました。

+++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++++
 
 PDFには当日の様子の写真も入っているので、是非そちらもご覧ください!
 すてきなことばでまとめてくださった「ゆ・に」さん、ありがとうございました!!!